Cobalt FAQ

ここではユーザーズグループで発見したノウハウ、Cobalt に質問して得られた回答などをまとめていこうと思います。

Qube2に固有の質問と回答

一般的な質問

機能・トラブル

Qube2のPCI スロットにはどのようなカードが差せますか? (Qube2)
モデムやTAを接続してダイヤルアップサーバーとして使用することは可能ですか? (Qube2700, Qube2, RaQ)
Qube2, RaQ, RaQ2 で root ユーザで ftp によるファイル転送がしたい。 (Qube2, RaQ2, RaQ)
OCN economy など 24bit 以上のネットマスクで逆引き設定するには? (Qube2, RaQ3, RaQ4)
DHCPクライアントにしたいのですが? (Qube2)
Macintoshの Outlook Express でメイルの受信が出来ません (Qube2, RaQ2)
メイルを受信するときに、最初の一回目が非常に遅い時があります。 (Qube2)
RaQ2にパッチを適用したら「Cannot open termcap file」と言われて vi がうまく使えません。 (RaQ2, Qube2)

運用・保守

バックアップファイルを復元せずに展開して中身を確認したい。 (Qube2700, RaQ, Qube2, RaQ2, RaQ3, RaQ4, Qube3, XTR)
パッチなどのパッケージファイルを手作業で展開したい (Qube2700, RaQ, Qube2, RaQ2, RaQ3, RaQ4, Qube3, RaQ550, XTR)

Web管理

パスワード認証の付いたページを作りたい。 (Qube2, RaQ2, RaQ3, RaQ550)

Linux/プログラミング


一般的な質問

機能・トラブル

Q: Qube2のPCI スロットにはどのようなカードが差せますか? (Qube2)
以下のカード、デバイスについて報告があがっています。

SCSIカード
Adaptec AHA-2940AU、AHA-2940U、AHA-2910C
DAT
Sony SDT-7000 (DDS2)
HP 型番不明 (DDS2)
TRAVAN N20
TECMAR TS520CSL
April 1999 安元さんからの情報です。
29 Apr. 1999

Qube2 用に徐々にカードのドライバが揃ってきました。 事例紹介 に載せておきますのでご覧下さい。
16 Apr. 2000

Q: モデムやTAを接続してダイヤルアップサーバーとして使用することは可能ですか? (Qube2700, Qube2, RaQ)
Qube 2700にはシリアルポートが存在しません。かなり難しいと思います。

Qube 2 にはシリアルポートが付いており、そういった使い方ができます。
RaQ にもシリアルポートがありますが、ユーザインタフェイス付きの機能としては用意されていません。
2700 でもPCI スロットにシリアルのカードを刺して、ドライバをインストールしてやれば、動作する可能性はあります。

PCIシリアルカードを使う方法に、ftp://ftp.cobaltnet.com/ で提供されている新しいカーネルを利用して Qube2700 にシリアルカードを追加する方法をまとめました。
他にも特種なドライバ込みのカーネルがあるかもしれませんから、ftp://ftp.cobaltnet.com/ をまめに覗いてみると良いでしょう。
12 Apr. 1999

Q: Qube2, RaQ, RaQ2 で root ユーザで ftp によるファイル転送がしたい。 (Qube2, RaQ2, RaQ)
root 権限で ftp が可能になると、各種の設定ファイルを見られたり、書き換えられたりしてしまいますので、セキュリティ的にはかなり危険です。 それでも良いと言う方だけ、以下の作業をして下さい。

まず /etc/proftpd.conf にRootLogin onを追加しDefaultRootのadminをrootに変更します。

=RaQ=  9行目付近
DefaultRoot                     / root
DefaultRoot                     ~/../.. Site-adm
DefaultRoot                     ~ !Site-adm
RootLogin on

=RaQ2=  10行目付近
DefaultRoot                     / root
DefaultRoot                     ~/../.. site-adm
DefaultRoot                     ~ !site-adm
RootLogin on

=Qube2= 10行目付近
DefaultRoot                     / root
DefaultRoot                     /home !admin
RootLogin on
続いて /etc/ftpusers に書かれている root という行を削除します。

上記変更追加でRaq, RaQ2, Qube2ともrootでFTPが出来るようになりました。

但しこの作業には root 権限が必要ですので、root ユーザで telnet login して、しかも vi エディタなどで作業する必要があります。ご注意下さい。 (具体的な方法が判らない人はこの作業はしないほうが無難です。)
18 May 1999 松田さんからの情報

Q: OCN economy など 24bit 以上のネットマスクで逆引き設定するには? (Qube2, RaQ3, RaQ4)
OCN economy と DION、RFC2317 には対応しています。

この件については、CIDER逆引き対応プロジェクトとして動いていますので、そちらをご覧下さい。 更に詳しく 24bitネットマスク以上の逆引き設定についてまとめています。 標準で対応している OCN, DION 以外のユーザのためのサンプル設定ファイルも収録しています。
19 Nov. 1998

Q: DHCPクライアントにしたいのですが? (Qube2)
Qube2 には dhcpcd がインストールされていますが設定用の ユーザインタフェイスは用意されていません。
DHCPの設定方法 として別にまとめて おきましたのでそちらをご覧下さい。
但しその作業には root 権限が必要ですので、root ユーザで telnet login して、 しかも vi エディタなどで作業する必要があります。ご注意下さい。 (具体的な方法が判らない人はこの作業はしないほうが無難です。)
20 Oct 1999 中口さんからの情報

Q: Macintoshの Outlook Express でメイルの受信が出来ません (Qube2, RaQ2)
Qube2 の利用者からの報告によると、Qube2J + Macintosh + Outlook Express の組み合わせで、メイルの受信が出来なくなる場合があるようです。
いくつかの報告は「OS アップデート 3.0 2000年6月30日」をインストール した後から現象が起き、「セキュリティアップデート 3.0.1-6579 2000年8月24」を インストールすると何事もなかったように動作するようになった、とのことです。
原因は追及していませんが、上記の条件に合致するようでしたら一度試して 下さい。
11 Oct. 2000 松尾、大山さんからの情報
また、Mac + Outlook E. の組み合わせでも、IMAP で接続するぶんには正しく 機能するという情報があります。一度 Outlook E. 側の接続設定を IMAP に 変更して試してみると良いでしょう。
5 Nov. 2000 森口さんからの情報

Q: メイルを受信するときに、最初の一回目が非常に遅い時があります。 (Qube2)
恐らくメイルを受信しようとするマシン(PC?)の DNS の逆引き情報が設定 されていないのだと思います。

解決策はそのマシンの DNS 情報を設定することしかありません。

ただ、プライベートセグメントを作っていて、DNS サーバにプライベート セグメント向けの情報を作れない場合(Qube2がゲートウェイになって DNS サーバも兼ねている場合など)はちょっと難です。
以下に方法を示しますが、 但しその作業には root 権限が必要ですので、root ユーザで telnet login して、 しかも vi エディタなどで作業する必要があります。ご注意下さい。 (具体的な方法が判らない人はこの作業はしないほうが無難です。)

こうした場合、少々乱暴ですが、Cobalt の/etc/hosts ファイルに ホスト情報を登録してしまうのが簡単です。 例えば問題の PC が 192.168.0.100 だった場合、/etc/hosts に

192.168.0.100 local100
というような一行を追加してください。
(追加です、元からある行の下に付き加えてください。 決して上書きして元の情報を消さないようにしてください。)

192.168.0.1 から 254 までのリストを 用意しておきますので、必要でしたら使ってください。

27 Dec. 2000

Q: RaQ2にパッチを適用したら「Cannot open termcap file」と言われて vi がうまく使えません。 (RaQ2, Qube2)
この現象はパッチ適用後に terminfo の場所が変わってしまうために起こります。

(vi のトラブルなので言わずもがなでしょうが、作業にはご注意ください。)

root ユーザで telnet login して、以下のようにシンボリックリンクを張るこ とで解決できるでしょう。
# ln -s /usr/share/terminfo /usr/lib/terminfo
パッチに伴うものなので一過性のトラブルと想像します。
5, April 2001, 小田さんからの情報

運用・保守

Q: バックアップファイルを復元せずに展開して中身を確認したい。 (Qube2700, RaQ, Qube2, RaQ2, RaQ3, RaQ4, Qube3, XTR)
Cobalt のバックアップファイルは機種によって微妙にフォーマットが異なります。 以下に機種ごとの説明をつけておきます。

但しその作業には root 権限が必要ですので、root ユーザで telnet login して、 作業する必要があります。ご注意下さい。 tar による展開で、どのようなことが起きるのかを把握していない人は この作業はしないほうが無難です。

Qube2700 / RaQ
  zcat -f バックアップファイル名 | tar xvpPf -

Qube2 / RaQ2
  sed -e '1,/^%%END_INDEX/d' バックアップファイル名 | zcat -f | tar xvpPf -

RaQ3 / RaQ4
  sed -e '1,/^%%END_XML/d' バックアップファイル名 | zcat -f | tar tvpPf -

  (ただし RaQ3 はユーザ管理に PostgreSQL を使っていますから、手作業で
   復元する場合は 
      /etc/rc.d/init.d/crond stop
      /etc/rc.d/init.d/postgresql stop
    などをしてからファイルを上書きする必要があります。)

XTR
  zcat -f バックアップアーカイブ名 | tar tvpPf -

  (XTR では仮想サイトのバックアップしかできません。念のため。)

Qube3
  (元から単なる tar 型式でバックアップファイルが作られると思い
    ますので特に説明しなくてもいいですよね?)

11 July. 2002 日商エレクトロニクス、T、武田、はたやま、堀池さんたちからの情報

Q: パッチなどのパッケージファイルを手作業で展開したい (Qube2700, RaQ, Qube2, RaQ2, RaQ3, RaQ4, Qube3, RaQ550, XTR)
Qube3,RaQ550 の Sausalito アーキテクチャ及び XTR と、それら以前の機種ではパッチなどに使われている Cobalt パッケージファイルのフォーマットが異なります。 以下に機種ごとに操作方法をつけておきます。

但しその作業には root 権限が必要ですので、root ユーザで telnet login して、 作業する必要があります。ご注意下さい。 tar による展開で、どのようなことが起きるのかを把握していない人は この作業はしないほうが無難です。

(1) Qube2700からRaQ4までの機種について

tar+gz で RPM ファイルやインストールスクリプトをまとめた形になって
います。

RaQ4-All-System-2.0.1-13993.pkg の場合

展開
tar zxvf RaQ4-All-System-2.0.1-13993.pkg


(2) XTR及びQube3,RaQ550 (と恐らくはそれ以降)の機種について

gpg で署名されているので中身を確認するには下記の手順で展開を行なう

Qube3-ja-Update-1.0.pkg の場合

署名の確認
gpg --verify Qube3-ja-Update-1.0.pkg

展開
gpg --decrypt Qube3-ja-Update-1.0.pkg | tar zxvf -
または
gpg --decrypt --output Qube3-ja-Update-1.0.tgz Qube3-ja-Update-1.0.pkg
tar zxvf Qube3-ja-Update-1.0.tgz

11 July. 2002 はたやまさんからの情報

Web管理

Q: パスワード認証の付いたページを作りたい。 (Qube2, RaQ2, RaQ3, RaQ550)
パスワードによる保護はディレクトリ単位で掛かります。保護したい Web ディレクトリ以下に、.htaccess という名前で(ファイル名先頭の . (ドット) を忘れずに)下記のような内容のファイルを作ります。 このサーバに登録されたユーザのうち、require で指定されたユーザ名だけが、 このページを見ることが出来るようになるでしょう。 この時のパスワードは、このサーバのパスワードと同じものです。
AuthName "Limited page for member."
AuthType Basic
<Limit GET>
        require user sample
</Limit>
もしも、登録ユーザ以外の人に、ユーザ名とパスワードで限定されたページを 提供したい場合は、.htaccess の名前を下記のようにします。
(AuthPAM_Enabled offに注目してください。RaQ550 ではこの行は不要です。)
AuthUserFile /home/sites/home/users/foo/password1.dat
AuthGroupFile /dev/null
AuthName "Limited page for member."
AuthType Basic
AuthPAM_Enabled off
<Limit GET>
        require user sample
</Limit>
AuthUserFile に指定されたファイルには、限定するユーザ名とパスワードの列を 登録します。ここに登録されたユーザ名とパスワードの組み合わせを知っている 人だけが、アクセス出来るようになります。
例えば上の例だと、passwrod1.dat ファイルの中身は、
sample:PfyJ0.mjA.LQI
Yasu:bSm6OpAYUIIao
というようになります。(試しにユーザが二つ登録されています。そのうち 上の例の .htaccess では sample ユーザだけがアクセス可能になります。)
このファイルを作るツールはいろいろあると思いますが、とりあえず Cobalt に telnet login できる人なら、htpasswd コマンドがあります。 (但し古い機種である Qube2700, RaQ には htpasswd コマンドがありません。)
最初に password1.dat という名前のパスワードファイルを、sample という 名前のユーザだけで作成する場合は、
% htpasswd -c password1.dat sample
などとします。既にパスワードファイルに登録されているユーザのパスワードを 変える場合、または既存のファイルにユーザを追加する場合は、-c オプションを 抜いて、
% htpasswd password1.dat sample
のようにします。

17 Jun. 2000 安田、渋谷さんからの情報

RaQ550 ではデフォルトでは PAM 認証モジュールが入っていないため、 AuthPAM_Enabled on/off の記述があるとエラーが出ます。 550 についてはこの行は書かないで下さい。 (httpd.confでコメントアウトされています)

25 Jun. 2003 奥野さんからの情報

Linux/プログラミング


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