カーネルバージョンアップのための情報

Qube 2700 の kernel 2.0.33 を 2.0.34 にバージョンアップしてみました。 その理由はディスク交換ページで紹介した ように、ハードディスクを 10GB のものに交換したところ 2.0.33 の制限の ために 8.4GB までしか認識されなかったためです。

以下に手順を説明します。


なお、カーネルを書き換えますので最悪の場合起動しない可能性があります。 その場合の対処方法がわかる方だけ実行してください。
# 販社になきつくという方法はダメです。

2002.4.23 現在、カーネルソースは下記のより新しいバージョンが確認されています。 動作確認報告はまだなので、試した人は報告をください!
ftp://ftp.cobaltnet.com/pub/experimental/kernel/kernel-source-2.0.34C53_SK-3.mips.rpm


作業

(文中、各種コマンドにパスが通ってない場合は、fdisk とせずに
  /sbin/fdisk などとして実行してください。)

(1) カーネルソースを下記のサイトから入手してください。
    ftp://ftp.cobaltnet.com/pub/experimental/kernel/kernel-2.0.34-C18.src.rpm

注:コンパイルしなくてもいいという方は上記ディレクトリ内にある
    kernel-2.0.34-C18.mips.rpm, kernel-headers-2.0.34-C18.mips.rpm
    を入手して (6) 以降の手順を行ってください。

(2) rpm -i kernel-2.0.34-C18.src.rpm を実行して /usr/src/redhat 以下に
    関係ファイルを展開します。

(3) /usr/src/redhat/SPECS ディレクトリに移り kernel-2.0.34.spec を
    眺めてなにをしようとしているか理解するフリをしてみます :-)

(4) rpm -ba kernel-2.0.34.spec を実行します。

(5) コンパイルに成功すると /usr/src/redhat/RPMS/mips 以下に下記のファイル
    が生成されます。

    kernel-2.0.34-C18.mips.rpm
    kernel-headers-2.0.34-C18.mips.rpm
    kernel-source-2.0.34-C18.mips.rpm

(6) rpm -Uvh kernel-2.0.34-C18.mips.rpm kernel-headers-2.0.34-C18.mips.rpm
    でインストールを行ってください。
    ソースも必要な場合は rpm -Uvh kernel-source-2.0.34-C18.mips.rpm で
    インストールしておいてください。

(7) コバQをリブートして起動したら成功です。

dmesg を見ると

ide: Cobalt MicroServer IDE controller.
    ide0: BM-DMA at 0x1000cc00-0x1000cc07
hda: IBM-DTTA-351010, 9671MB w/466kB Cache, CHS=19650/16/63, UDMA
ide0 at 0x100001f0-0x100001f7,0x100003f6 on irq 14

と認識してくれているようです。

fdisk では

Disk /dev/hda: 16 heads, 63 sectors, 19650 cylinders
Units = cylinders of 1008 * 512 bytes

   Device Boot   Begin    Start      End   Blocks   Id  System
/dev/hda1            1        1     1016   512032+  83  Linux native
/dev/hda2         1017     1017     1277   131544   82  Linux swap
/dev/hda3         1024     1278     2293   512064   83  Linux native
/dev/hda4         2048     2294    16383  7101360   83  Linux native

と 8G 以降にシリンダが追加されるイメージなので使用中にバージョン
アップしても問題はないようです。

Oct. 1998.
Thanks for Hatayama.


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